ピラティスをやめたら、「せっかく続けてきた身体が全部元に戻ってしまうの?」と不安になる方もいるのではないでしょうか。
仕事が忙しくなったり、生活環境が変わったりすると、一時的にレッスンへ通えなくなることはあります。
しかし、数回休んだからといって、すべてが一瞬で失われるわけではありません。
一方で、長く身体を動かさない期間が続けば、運動によって得た体力や筋力などが少しずつ低下する可能性はあります。
今回はピラティスをやめたらどうなるのかを中心に、休むことへの考え方や再開するときのポイントを解説します。

ピラティスをやめたら全部元に戻る?
結論から言えば、「やめたらすぐにすべて元通り」と考える必要はありません。
身体の変化は、スイッチのように一日でゼロになるものではないからです。
ただし、運動によって高まった身体機能の一部は、運動を中断すると徐々に低下することがあります。
こうした変化は、一般に「ディトレーニング」と呼ばれます。
「休んだら全部無駄」ではありません。ただ、身体は使う機会が減れば少しずつ変化していきます。
そもそもディトレーニングとは?
ディトレーニングとは、トレーニングを中断したことで、それまで得ていた身体機能の変化が一部失われていくことです。
研究では、筋力や持久力などについて運動中断後の変化が報告されています。
たとえば筋力トレーニングのメタ解析では、トレーニングを中断すると筋力パフォーマンスが低下する傾向が確認されています。
一方、その大きさは中断期間や年齢、これまでの運動歴などによって異なりました。
ただし、これらはピラティスだけを対象にした研究ではありません。
そのため、「ピラティスを○週間休めば○%戻る」と単純に当てはめることはできません。
1〜2週間休んだら意味がなくなる?
旅行や仕事などで、1〜2週間レッスンへ行けないこともあるでしょう。
その程度の休みだけで、「これまでやったことが全部無駄になった」と考える必要はありません。
むしろ、疲労が強いときは無理に続けないほうがよい場合もあります。
大切なのは、休んだことを理由にそのまま完全にやめてしまわないことです。
再開できるタイミングで、少しずつ戻していきましょう。

やめると変わりやすいもの① 運動する習慣
ピラティスをやめたとき、最初に変化しやすいのは身体そのものより「習慣」かもしれません。
毎週決まった曜日にレッスンへ行っていた方も、一度予定から外れると再開のきっかけを作りにくくなることがあります。
そのため、忙しい時期でも完全にゼロにしない方法を考えるのも一つです。
- 月4回から月2回へ一時的に減らす
- 短時間でも身体を動かす
- 普段の歩く時間を増やす
- 再開する日を先に決めておく
完璧な頻度を維持するより、生活に合わせて細く長く続ける考え方もあります。
やめると変わりやすいもの② 身体の動かしやすさ
レッスンを続けていると、以前より動きを理解しやすくなる方がいます。
また、「この姿勢では肩に力が入りやすい」といった自分の癖に気づくこともあるでしょう。
長く身体を動かさない期間が続くと、以前より動きにくいと感じる場合があります。
ただし、それだけで「全部元に戻った」と判断する必要はありません。
まずは簡単な動きから再開し、今の身体を確認していきましょう。
やめると変わりやすいもの③ 筋力や体力
筋力や持久力は、継続して身体を動かすことで維持される面があります。
そのため、長期間ほとんど身体を動かさなくなれば、以前との違いを感じることがあります。
実際、トレーニング中断に関する研究でも、筋力や持久系能力が低下する可能性が示されています。
ただし、変化の速さや程度には個人差があります。
そこで、「前と同じことができない=失敗」と考えず、今できるところから再開しましょう。

姿勢も元に戻る?
「ピラティスをやめると姿勢が元に戻りますか?」という疑問もあります。
しかし、姿勢はピラティスのレッスンだけで決まるものではありません。
仕事中の座り方や立ち方、日常の身体活動など、普段の生活も関係します。
また、人の身体は常に同じ姿勢で固定されているわけではありません。
そのため、「良い姿勢を一度作れば一生そのまま」という考え方はおすすめしません。
ピラティスを通して、自分の身体へ意識を向ける習慣を作ることが大切です。
体重も元に戻る?
ピラティスをやめたからといって、それだけで体重が増えるとは限りません。
体重には食事や日常の身体活動、生活習慣など複数の要素が関係します。
一方、ピラティスをやめたことをきっかけに、普段の活動量まで減る場合はあります。
そこで、スタジオへ行けない期間も歩く機会などを残しておくとよいでしょう。
ダイエットとの関係については、ピラティスで痩せる?30代・40代女性が知っておきたいダイエットとの関係も参考にしてください。
ピラティスは一生やり続けないと意味がない?
「続けないと戻るなら、一生通わないと意味がないの?」と思うかもしれません。
しかし、運動は一度完成させて終わるものではありません。
歯磨きや睡眠と同じように、身体を動かすことも生活の中で続けていくものと考えると分かりやすくなります。
厚生労働省の身体活動・運動ガイドでも、日常生活を含めて継続的に身体を動かすことが勧められています。
つまり、ピラティスだけを一生続けなければいけないわけではありません。
歩く、筋力トレーニングをする、別の運動を楽しむなど、生活に合わせて身体活動を続けることが重要です。
ウォーキングとの組み合わせは、ピラティスとウォーキングの違いは?一緒にやってもいい?でも紹介しています。
忙しくなったら「やめる」以外の選択肢もある
毎週通えなくなったからといって、必ず完全にやめる必要はありません。
たとえば、今まで週1回だった方が月2回へ減らす方法があります。
また、仕事が落ち着くまで一時的に頻度を下げる方法も考えられます。
大切なのは、「今まで通りできないならゼロ」と考えないことです。
続け方は一つではありません。生活が変わったら、運動の形も変えて構いません。

ピラティスを再開するときのポイント
数週間から数か月休んだあと、以前と同じ内容をいきなり行う必要はありません。
STEP1|今の身体を確認する
まず、休む前との違いを確認します。
身体の硬さや疲れやすさなど、現在感じていることをトレーナーへ伝えましょう。
STEP2|難易度を少し下げる
以前できていたエクササイズでも、最初は簡単な設定から始めて構いません。
STEP3|回数を急に増やさない
休んだ分を取り戻そうとして、急に運動量を増やす必要はありません。
まずは生活に戻しやすい頻度から始めます。
STEP4|以前の自分と比べすぎない
再開直後は「前はもっとできた」と感じることがあります。
しかし、今の身体からもう一度始めれば問題ありません。

一度やめたら初心者に戻る?
数か月休んだからといって、それまで経験したことがすべてなくなるわけではありません。
以前聞いた呼吸やマシンの使い方を覚えている方もいるでしょう。
一方、以前と同じ負荷がすぐに適しているとは限りません。
そこで、経験は活かしながらも「今の身体はどうか」を改めて確認することが大切です。
続けられない自分を責める必要はない
運動を始めると、「毎週必ず行かなければ」と考えてしまう方がいます。
しかし、仕事や家庭の予定によって、運動へ使える時間は変わります。
そこで、継続を「一度も休まないこと」と考えないようにしましょう。
休む時期があっても、再び身体を動かし始めることはできます。
大切なのは、完璧に続けることより、やめたあとでも戻れる運動習慣を作ることです。
効果を感じなくなったからやめようと思っている場合は?
変化を感じなくなり、「もう続けても意味がない」と考えている方もいるでしょう。
その場合は、やめる前に一度目的を確認してみるのがおすすめです。
- 何のために始めたのか
- 最初と比べて変わったことはないか
- 現在のレッスン内容は目的に合っているか
- 頻度は生活に合っているか
- 他にやってみたい運動はあるか
目的が変わっているなら、レッスン内容や通い方を見直す方法もあります。
詳しくは、ピラティスの効果を感じないのはなぜ?も参考にしてください。
30代・40代女性は「続けられる頻度」を選ぼう
仕事や家庭の予定がある中で、毎週同じペースを維持できないこともあります。
そのため、無理に高い頻度を目指す必要はありません。
まずは、自分が数か月単位で続けられそうな回数を考えてみましょう。
また、忙しい月だけ頻度を変えるという方法もあります。
週1回については、ピラティス週1でも意味ある?でも詳しく解説しています。
毎日のピラティスについて気になる方は、ピラティスは毎日やっていい?もご覧ください。
ELEM PILATES HAKATAでは「続け方」も一緒に考える
ELEM PILATES HAKATAでは、たくさん通うことだけを目的にはしていません。
まず、現在の生活リズムや運動経験、ピラティスを始めたい目的を確認します。
そのうえで、無理なく通える方法を一緒に考えます。
また、しばらく間が空いた場合は、以前と同じ内容から始めるとは限りません。
現在の身体を確認しながら、マシンの設定やエクササイズを調整します。
毎回完璧に続けることより、生活が変わっても自分のペースで身体を動かし続けられることを大切にしています。
ピラティスをやめたら?よくある質問
1週間休んだら効果はなくなりますか?
1週間休んだからといって、すべてがなくなるとは考えにくいでしょう。焦って運動量を増やさず、体調を見ながら再開してください。
1か月休んだら最初からやり直しですか?
必ず最初からというわけではありません。ただし、以前と同じ身体状態とは限らないため、再開時に現在の動きを確認することが大切です。
忙しいときは回数を減らしてもいいですか?
生活に合わせて頻度を調整する方法があります。「今までと同じ回数でなければ意味がない」と考える必要はありません。
ピラティスをやめると太りますか?
ピラティスをやめただけで体重が増えるとは限りません。食事や日常の身体活動など、複数の要素が体重に関係します。
一度やめても再開できますか?
もちろん再開できます。間が空いた場合は、以前の負荷へすぐ戻そうとせず、今の身体に合わせて少しずつ始めましょう。
まとめ|ピラティスは休んでも、また始めればいい
ピラティスをやめたら、すぐにすべてが元へ戻るわけではありません。
一方、長期間身体を動かさなくなると、体力や筋力などに変化が出る可能性はあります。
だからこそ、「一度休んだからもう意味がない」と考える必要はありません。
忙しい時期は頻度を減らし、余裕ができたら再び増やす方法もあります。
運動習慣は、休まず完璧に続けることより、何度でも戻ってこられる形にすることが大切です。
博多駅前で自分の生活に合わせてマシンピラティスを始めたい方は、ELEM PILATES HAKATAへお気軽にご相談ください。
参考情報
PubMed「Effect of training cessation on muscular performance: a meta-analysis」
PubMed「Detraining: loss of training-induced physiological and performance adaptations. Part I」
ELEM PILATES HAKATA|店舗情報
ELEM PILATES HAKATAは、博多駅前にあるマンツーマンのマシンピラティススタジオです。
30代・40代女性を中心に、姿勢やボディライン、運動習慣づくりなど、一人ひとりの目的や身体に合わせたレッスンを行っています。
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